JIDA Chubu Bloc  
「第5回CCDOデザインアオード2009」審査結果報告
2010年1月20日 審査会
2010年3月24日〜29日 授賞式と入賞作品発表展 国際デザインセンター デザインギャラリー


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JIDA中部ブロックから推薦のワダデザイン/和田 功氏が審査員特別賞を受賞いたしました。

●審査主要商品
ヤマハ株式会社 
WEB会議用マイクスピーカ PJP-25UR


マイクとスピーカーの位置を可変化することで、多人数でも高感度な音で会議が出来る優れものです。「蝉」というカタチのワードは、音と変形を予感させる効果的なサブイメージを形成されています。

他受賞者
グランプリ:矢野まさつぐ(グラフィックデザイナー)
審査員特別賞:音部訓子(イラストレータ)
<参考>中部デザイン団体協議会(CCDO)

point CCDOデザインアオード委員会JIDA担当者としての所感

CCDOに加盟する15団体から選出された審査員で審査会が結成され、審査されました。先ず審査対象が各団体から紹介され、次にデザイン作品、活動、社会的影響力、産業界への貢献、デザイン活動の方向性等について議論されました。

審査員からは、主観さ・客観さからの厳しい発言や、賞を与える意味なども議論された上で、上位3作品への投票も併用して各賞が決定しました。

和田氏が審査員奨励賞を受賞した背景として、2枚の羽(マイク)が動く斬新なスタイルが挙げられます。手に取る審査員も、節度ある上品な動作に納得したのではないかと思います。また、応募写真から想像するよりもずっと小形で高性能さが感じられるインパクトもありました。少し高めな販売価格とも見合ったデザイン品質であったことが受賞ポイントだったと思います。さらに、今までの受賞・デザイン活動暦もアピール度が高かったです。

グランプリの矢野氏は、名古屋デザインウィークのビジュアル製作また地域活動のコーディネーションなど、30代若手の活躍が強く評価された背景があります。黄色のテーマカラーと特徴ある大き目の文字によるデザインが、元気のよさ、名古屋的な勢いを出していたと思います。

同じく審査員特別賞の音部さんは、世界的に活躍するイラストレータでそのキャリアと、近年、話題の連載紙の挿絵の評価が高くなったいました。独特の表現手法、(筆の)タッチは誰もが魅かれる要素を持っていると感じました。

アート系分野や建築分野に触れていない私にとっては、審査会の手伝いと発表展示会が刺激的でした。審査会での感想としては、分野を超えた優秀作品に対しどんな審査が行われるのか、とても興味深く、審査最終まで同じ空気を味わえてよい経験が出来ました。審査員の方々も、他の分野の作品については判断が難しいっという部分を感じました。そのため、異分野が集まる審査会って、今後のデザイン発展にはとても有効な交流会だとも感じました。その分野の傾向や切り口があるんだ、と知ることが次の行動につながります。展示会では、そんな異分野作品展としての役目があったと思います。
初めての立会いでしたが審査会は、すんなりと決まったのではないかと思います。その背景としては、審査団の進行が上手いということもありますが、それ以上に受賞作品が放つ、何か説得力というか、エネルギーが明確だったんだなと再認識しました。

(文責:小幡真也)

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