JIDA Chubu Bloc  
卒業制作展訪問
開催日:2010年1月16日(土)〜3月6日(土) 開催場所:各校展示会場

訪問風景

1月16日(土)を皮切りに、愛知県の美術系大学及び専門学校と一般大学美術科の卒業制作展をJIDA会員が訪問した。本年度より、名古屋工業大学が加わり、以下の9校となった。各校より優秀な作品をJIDA賞として表彰した。受賞者は以下の17名。
また本年度より、JIDA賞受賞作品の中から最も優れた作品を一点、最優秀作品賞として表彰することとなり、3月17日に行われた審査委員会にて、名古屋芸術大学・間瀬拓人君の作品が選ばれた。

 

point JIDA賞受賞者

 

■名古屋芸術大学


★最優秀作品賞「EDP SLEEP SET」
間瀬拓人


「MAMMA」
前川貴美子

 

■名古屋学芸大学


「MB&TR」
笠木 愛


「小学生用ダンボールコンポストの提案
命の繋がりを感じよう〜残飯から花が咲く〜」
杉山智康

 

■椙山女学園大学


「新聞巻き巻き」
松本夕季


「多面体パーツの変化バリエーションによる照明器具の研究」
山内麻友美

 

■名古屋造形大学


「BALSA 1000(バルサ材)」
市川創士


「petal paper (紙)」
田口さゆり

 

■名古屋市立大学


「脳卒中片麻痺に対するリハビリテーションのための機器」
水草亜友


「救急車内で発生する振動による悪影響を軽減することに特化したストレッチャー」
福永祐希

 

■愛知県立芸術大学


「葬儀場で使われる椅子」
柴山郁子

 

 

■名古屋デザイナー学院


「はつでんきち Play saves the world」
金子沙織


「おもちゃ×みず WATER GEAR」
安藤優作

 

■名古屋工業大学


「書かれる譜面」
佐藤彩子


「カラーユニバーサルデザイン絵本」
鈴木奈々

 

■愛知産業大学


「アウトドアツールの研究と提案 Fire-ing」
近藤貴樹


「空陸両用自家用車の提案 日本社会に合わせた“空飛ぶ車”のカタチ」
土井貴之

 

point 卒業制作展 総評


訪問風景2

卒業制作展訪問も今年で28年目になります。訪問校も増え、今年は9校訪問することになりました。各校それぞれテーマの選択、取り組み方が違っていて、JIDAのメンバーは毎年楽しみしています。今年は各校で2作品優秀作品を選考し、その中から1点アウォードを決めることになりました。
今年度選考された作品のテーマは大別すると、災害、自動車、子供用の機器、リハビリー、椅子、照明器具、音楽の7つのカテゴリーになりました。中でも目新しいものは、小学生用段ボールコンポストの提案(残飯から花が咲く)、はつでんち(遊びながら人力で発電)、影絵を利用したリハビリテーション、ユニバーサルデザイン絵本、書かれる譜面、空飛ぶ車などがあり、非常に興味を持ちました。これらの中から1点を選択するということでしたが、いずれ劣らぬ作品ばかりで選考には苦労しましたが、避難所用「EDP SLEEP SET」を選びました。テーマとしては目新しいものではありませんが、実際の被災地の状況調査や被災者の心理面、機能性など幅広い要素が取り入れられ、モデルの完成度も高く、プレゼンテーションも優れており、総合力で決まりました。
卒業制作で培った柔軟な発想を今後も持ち続け、デザイナーとして活躍をしていただくことを期待しております。

2010年4月
JIDA中部ブロック・JIDA賞審査委員長
勝崎 芳雄

 

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