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新幹線デザイン講座レポート

JIDA中部ブロック研究事業「新幹線デザイン講座+リニア・鉄道館見学」レポート

平成27年6月1日
中部ブロック・研究委員会長 関本隆次

新幹線開業50周年を記念して40年に渡って新幹線の車両デザインに携わってこられた木村一男氏、福田哲夫氏から鉄道車両デザインというものが鉄道会社にどう受け止められ、どう対応して、発展してきたかを語って頂きインダストリアルに対する知見を深めた

日時 :平成27 年5 月24日(日)10:30~14:00
場所 :ポートメッセ名古屋/リニア・鉄道館
参加人員 :84 名 (会員18名、賛助会員28 名、一般31名、学生7名)

講演では初期のO系から最新のN700Aに至るまで車両デザインが経営者、エンジニアにどう理解され、デザイナーはどう対応し変遷してきたかについてスケッチの実演を交え説明して頂いた。見学会では実際の車両を前にしてどういう経緯があってそのデザインに行き着いたとかを説明して頂いた。

今でこそ車両のデザインが重要視される時代になってきたが、ここまで来るまでに先人達の大変なご苦労があったようだ。初期はカーテンの色に関してだけ助言を求められた程度だったと言う。そこからスタートし、現在のデザインの役割になるまでにはデザインが単なるスタリングではなく快適性やサービス性の向上、コスト削減、走行性能の向上に寄与することを経営者やエンジニアが分かる言葉、ロジックで説明し、地道に一緒に検討を進め、実績を積み重ねてきたからであったという。このようにパイオニアの功績があって、現在のデザインのステイタススが成り立っていることを胸にし、同じエネルギーを持って更にデザインの有用性を社会にアピールし、社会貢献につなげていかなければと改めて認識した。 尚、木村氏、福田氏の講演はユーモアを交え、軽妙なトークで且つ大事なメッセージはしっかり押さえられており、あっと言う間に過ぎ去った1時間半でした。

福田氏:スケッチを交えた解説

 

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更新日:2015.08.18 (火) 16:24 - (JST)]
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