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名古屋観光ビジネスのデザイン提案勉強会・第6回デザインワーク編その1報告

名古屋観光ビジネスのデザイン提案/第6回勉強会 12/12デザインワークその1報告

作成:平成27年12月15日
報告:研究事業委員会/伊奈史朗

第六回目の勉強会は2つのグループに分かれてデザインワークをおこないました。

■実施日時:

 2015年12月12日(土) 15:00~17:00

■実施会場:

 国際デザインセンタービル7階 ラボ2・ラボ10

■参加メンバー:

 9名(会員7名,一般2名)

■概要報告:

1.主な内容

・2つのチームに分かれ、Aチームは主に「システム化提案」、Bチームは「発表方法」「コース案」についてブレインストーミング形式でおこなった。
(1) Aチーム;
シンボルマークにより市民意識改革、外人に声をかける市民意識(シンボルバッチを持っている人)。市民がガイド役で道に迷った時に助けてくれるボランティア検定(ゲーム的)ボランティア資格、ホテルのコンシェルジュ的な機能、など“心の垣根を取り去るユニバーサルシステム”。名古屋のおもてなしシステムの事業化のシステム化が挙げられた。
(2) Bチーム;
発表は全体と具体的事例(1つ)の構成でおこない。また色んな方向性で報告し、出席者にとって身近な出来事で可能性の広がりを感じて貰う。これに依って来年度の活動に行政・デベロップメントやものづくり企業の参画につなげる。
具体的事例は、テーマ/ものづくり観光のコースとして“名古屋西エリア”を候補地に1/9サーベイ実施する

2.次回(1/9)の予定

・2チームに分かれ活動する。 …詳細は後日、開催案内チラシにておこなう。
 Aチーム;引き続き「システム化」提案についてアイデア展開をラボ2でおこなう。
 Bチーム;ものづくり観光のコース/名古屋西エリア のサーベイを実施する

以下に、A-Bチーム毎にブレインストーミング内容を報告する。

 

■名古屋観光ビジネスブレインストーミングメモ(Aチーム) 

日時12月12日(土) 15:00~17:00
場所:ナディアパーク ラボ10
参加者:安倍、江藤、杉野、川原

○名古屋観光デザインビジネスの狙い

名古屋に訪れる外国人観光客に与える「高価値の感動」(来て良かった!)を「地元の人との触れ合い」とする。その機会を最大限引き出す為に、市民の意識改革・ITを駆使したおもてなしサービスシステムの構築をして行く。対象を外国人観光客とするが、日本人観光客にとっても魅力あるものとする。

市民の意識改革

・名古屋市のブランドを上げるために市民が自ら観光客と触れ合うのが大切と言う意識を持って貰う。
・上記の為に「名古屋観光案内(コンシェルジュ)検定」を設立し、名古屋市民の参加を募る。検定は外国語が出来なくても取得できる間口の広い初級から、実際に外国語が話せて観光案内もできる上級まで設定し合格者にはシンボルマークのバッジを贈呈し、コンシェルジュの自覚を持って貰う。
(初級:いりゃーしたバッジ 中級:よういりゃーしたバッジ 上級:やっとかめバッジ やるならこんなのどうかと言う勝手な提案です。)
・日本人は基本的に親切なのだが、外国人が困っているのを見ても声をかける勇気が持てない。コンシェルジュバッジを持っている人には思い切って声掛けをすると言う自覚を持っていただく。名古屋に来れば、市民がどの場面でも声をかけてくれ助けてくれると言うことを国内外に浸透させたい。心の垣根を取り払うユニバーサルシステム。
・上記意識が浸透する事を前提に、名古屋市の地下鉄や町のサインをきちんと統一された日本語表記にしてはどうか。街や駅には後付けされた看板や張り紙などが散見され、街の美観を損なっているにも拘らず決して分かり易くはない。統一された美しい日本語表記で名古屋の個性を主張する一方で、戸惑う外国人にはすぐに周囲の市民が助けるという構図とITを駆使した案内(サイン)が望ましい。

キーワード

シンボルマークにより市民意識を! 外人に声をかける市民意識(シンボルバッチを持っている人) 
名古屋は市民がガイド役 道に迷った時に助けてくれる ボランティア検定(ゲーム的)ボランティア資格 ホテルのコンシェルジュ的な機能 心の垣根を取り去るユニバーサルシステム ノープランで来る観光客に魅力的なものを案内
ノープラン旅(ぶらっと愛知・ぶらっと名古屋)ワクワクドキドキの探索で 決めないツアー。

ITを駆使したおもてなし

・名古屋駅、セントレアに到着した観光客に案内所でラインの簡易版的なアプリをスマホにインストールしてもらう。そのアプリに国籍・使用言語・目的地・食べたいモノ・宗教など基本データをインプットする。
・アプリをインストールした携帯はGPS機能によってフォローされ、街の要所に設置されたモニターが近づいてきた観光客のデータを読み取って、使用言語で案内するシステムを構築する。
「○○さん、このまままっすぐ5分歩けば名古屋城入り口です。」とか「○○さん、2ブロック先を左に曲がれば、おいしい手羽先のお店がありますよ。」など、道が間違っていないか、周辺に好みのお店があるとかを案内できる。駅で携帯をかざせば、何分後に何番ホームへ行けば良いか表示してくれる。
・携帯には、トラブル発生・迷子・お薦めの3アイコンが表示されており。それぞれのアイコンをタッチすると、周辺にいる市民コンシェルジュにメールが飛ぶシステムを構築する。市民コンシェルジュは、それぞれの要求に対して警察へ連絡したり、行き先を教えたり、近くの美味しいお店を案内する。
・別案:空港や駅で貸し出されたメガネ(ITグラス)を使うと、街中の日本語だけのサイン表示から飲食店のメニューに至るまで母国語表示が映し出される。

おもてなしシステムの事業化

・上記ITシステムを立ち上げ、まずは行政と連携し「名古屋のおもてなしシステム」を内外に広くアピールする事で、観光客の期待値認知・認知度のアップと市民コンシェルジュの自覚を迫る。
・利用者が増えれば、バックアップデータを利用して外国人向けの観光産業、店舗へのデータ提供や、広告掲載によって収益を図る。検定試験制度による検定料収入。ガイド役から集まったおもてなし情報の蓄積化(クラウド化)による観光客に向けた新たな情報発信サービスによるサービス提供料(飲食店、観光施設などオススメ先からの推薦(広告)収入。)
・H.I.S等と連携して、外国人の顧客勧誘を狙う店舗や、場所的に外国人の観光客が増えたが対応に困っている店舗に、外国人対応メニューの制作や顧客対応のマニュアル制作など、一連の外国人向けおもてなしサービスを請け負う事業の構築も考えられる。オプションとして上記システムに対応したデジタルディスプレィの販売設置サービスなども考えられる。

キーワード

GPSで解る セントレア多種な外国人に対応・呼応した表示システム 日本語表記のみで地域のオリジナリティを出す GPSで位置を感知、周りのコンシェルジュが寄って来て問題点・トラブルを解決する
店に対してのサービスシステム→翻訳メニュー メニューの翻訳外人にも理解できる写真付き ビジネス→組織の構築→予算:メンテナンス費用等 SNS・外国語対応型ディスプレイ・モニターは要所々に配置してほしい 店舗サインが人に対応するシステム

  

 

■名古屋観光ビジネスブレインストーミングメモ(Bチーム)

実施日時 2015年12月12日(土)15:00~17:00
実施場所 国際デザインセンター デザインセンタービル7F ラボ2
メンバー 林 峡、今川玲子、井関 徹、加藤和宏、伊奈史朗

1.提案のテーマ(コース)と発表のしかたについて

【発表】

・全体と具体的事例(1つ)の構成で発表する。
サーベイA~Eコースで出た問題点や提案など共通した内容(写真添付)を到着から移動、目的地までのプロセスで表す。大須サーベイレポートは分かり易くこの表現方法でいきたい。そして1コースの具体的事例を紹介することでより身近に感じて貰えると思う。
・3月の発表は色んな方向性で報告することによって、参加した人にとって身近な出来事で可能性の広がりを感じて貰えるようにしたい。これに依って4月(来年度)からの活動に行政・デベロップメントと是非モノを開発する企業の参画につなげたい。

【具体的事例のコース】

 ・ものづくり観光―名古屋西エリア(ノリタケの森・円頓寺商店街辺り) *添付資料
①地域性が見える。②名駅から近い。③魅力ある場所が点・線状態で在り、さらに地域の文化、伝統との連携などを含めた「面(エリア)」に発展させる可能性あり。④やる気を持っている人・場所でジョイントできるといい。
・「名古屋西エリア(*添付資料場所)」をサーベイする。
実施日は来年1月9日、今回ブレインストーミングメンバーで都合の付く方+他
9日(次回ミーティング日)16時頃にラボ2に戻り、他チームと合流し報告。

2.問題点・提案出し

【地下鉄エレベーター】設置できる空き地を確保するためには駅から離れた場所になりがち。
【案内所】誰もが分かり易い場所に設置し、そこへ行けば必要な情報が入手できる〔システム〕を考える。
【観光マップ】種類が多くある中から知りたい情報を見つけ出せる簡単な選択方法はないのか?⇒案内所に、〔分野・料金別で取捨選択できるシステム〕設置とかサインデザインなど
【ものづくり】外国人が抱く“ものづくり”イメージは労働らしい。⇒地域の生活や文化に密着したイメージにしたい。
【滞在】名古屋へ訪れる外国人の多くはビジネス関係。その人たちに、商談が終わって半日でもいいから観光して貰うとか1泊して貰う“ちょっとぶらり観光”コースを企画する。
【デザイン】地下鉄など案内サインを見ると妙に分っている人が制作しているのか判りづらい。⇒初めて来た人(その土地を知らない人)に参画してもらうか、その立場になって制作する心構えが大事(当たり前ができない)。文字の大きさで言うと年取ったデザイナーの参画も必要。
【最短で行けるルート UD】たとえば、地下鉄車両内の電光掲示で到着駅の最寄りEV位置を表示したり、ホームの壁にどの車両に乗るとEV・エスカレーターが近いかを表示された交通機関がある。トイレほか色んな情報が入手できると良い。⇒情報は、緊急を有する最小限アイテム(EVトイレ)と有ると便利アイテムに分け、適切な場所・方法を考えたい。
【情報発信 UD】IT・スマホも便利だが、紙媒体の方が役立つ。

 

更新日:2016.07.05 (火) 18:55 - (JST)]
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