名古屋観光ビジネスのデザイン提案勉強会・第1回勉強会報告|JIDA中部ブロック公式サイト                     

名古屋観光ビジネスのデザイン提案勉強会・第1回勉強会報告

作成:平成27年8月16日
研究事業(委)本事業担当 伊奈史朗 加藤和宏


勉強会の模様(デザインセンター7階 ラボ2)

1.趣旨

2020年オリンピック開催を控えて全国的に外人観光客をおもてなしし、地方創生につなげる動きが盛んになっている。外国人観光客の多くは名古屋を通過してしまうのではとの危機感から今、名古屋は何をすべきかと、どのようにして当地方で楽しんでもらうかインフラやビジネス、プロダクト等地域産業振興に貢献できるコト・モノをデザイン思考で私達自身楽しみながら研究に取り組みたい。
本事業は外国人観光客だけでなく地元の人にも関心を持って貰える「観光の見せ方」 や「システム構築」を目標に、H27年度は勉強会 (全7回)、H28年度は商品化の複数事業で計画している 。

2.概要

日時:平成 27 年 8日 8日(土)15:00から 17 :00まで
場所:国際デザインセンター ビル 7階 ラボ2
参加人員:21 名 (会員14 名、賛助会員1名、賛助会員 1名、一般 6名)

3.内容

第1回は様々な視点・切り口で問題提起や提案から、次回実地調査の準備へ繋げることを目標に開催した。
先ず趣旨説明ののちフリーディスカッションに入り「誰に向けて提案するか明確にしたい」「誰のために?観光客を具体的に想定しては」「中部圏にも(興味深い)ものは多いが点でしかない」「点を集めてグループ分け(観光・食・教育・文化etc)することで〔点→線→面〕の方法論が見いだせないか」「デザイナーとしては永続的に第三者が考察できる方法や手法を提案すべきでは」等実地調査の前提条件や本勉強会の着地点について意見が出された。次回は幹事側「実地調査コース」を複数案作成し、募集を行なうことになった。
※意見メモ「フリーディスカッションでの意見集」参照

4.所見

皆さんに参加しようと思われた気持ちを伺ったところ、地元の魅力を知りたい!とか東海圏経済に対する危機感や取組むべき重要なテーマであるなど関心の高さや一人ひとりの発言からも熱い思いが感じられた。多面的視点で捉え、さまざまな事象を順列組合せ整理するデザイナーのスキルを活かした「システム構築」(観光ロジスティックス)提案は大変重い目標ではあるが今回参加された皆さんと協働し挑戦したい。

 

附-意見メモ「フリーディスカッションでの意見集」

以下、フリーディスカッションで出た意見・キーワードを記述、言葉足らずの箇所はご容赦ください。

〔対象観光客、意識〕
・誰のために;東京からの避難民コース、アジア家族コース(アジア旅行者は子供を連れてくる)(外国・長期)、定年後の老夫婦(外国・長期)コース、選手・関係者・スポーツファン(外国・短期)コース
・場所やターゲットで分けて考えてみてはどうか
・観光客は外国人からのみならず日本人も同様ではないか
・名古屋を若い人に薦める所がある? 良い所を見つけていって1つでも出来るといいな
・外国人の興味が日本人と少し違っている
・我々が思っている興味のポイントと外から見ているポイントは違っている
・地域ブランドはその地域外から見た人の意見が大切である
・オリンピック開催時、東京都民や日本人はテレビ観戦して外へは出ない
・外国人は国政として東北へ
〔観光の見せ方〕
・観光資源をどう使うか
・海外からの観光客は日本の日常に興味があり、それを見たいのではないか→築地市場、日常生活
・英国、改装途中も人に見せるといい→改装中でも観光資源になりうるという発想が大切
・ローカル重視
・中部圏にも面白い(興味深い)ものは多いが点でしか存在していない
・点での資源(観光・食)を線、面的に整理し見せ方や知らせ方を考える
・例えば駅などで配布されるガイドブックについて、点を集めてグループ分け(観光・食・教育・文化 etc)をしていくことで「点→線→面」の方法論が見いだせるのではないか
・「背景」をきちんと説明する
・名古屋を「滞在型」に!
・同じようなコンテンツがあるのに観光客は東京や京都(ブランド)に行く
・”ものづくり”として:駅(拠点)→トヨタ産業技術記念館、ノリタケの森(製造現場)→ショーR といった流れ
・「日本はものづくりの国だ」という海外の認識
・「ものづくり」キーワードとして海外への紹介もしやすい
・地域の古くから歴史に関わっているものは興味深い
・各企業は自社の歴史・製品を見せている(ショールームなど)ところが多い。一般開放してものづくりのベースを知ってもらう
 →休日は企業の休みが多いのが難点
・名古屋を活性する為にも進めていきたいが、プロでも点を繋げるのが難しい点や既に他でも行っている同じ所に踏み込まない方がいい
〔提案のしかた・提案先〕
・デザイナーとしての提案とは、永続的に第三者が考察できる方法、手法を提案すべきではないか
 ex.Aという方法で行うとBが出来る・誰に向けて提案するか明確にしたい
・アプリ開発
・デザイン力でスマホやアプリがなくても効率的に分かりやすく観光できたら・・・
・名古屋ってスマホなくてもいいじゃん!!
・各観光資源をデザイナー視点で評価し発信する。観光大賞とか、リザルト作成など
・日本流のアイデンティティー JIDA「中部本物ステップ」
・地域のデザイン
・エリアも名古屋に絞った方が良いのではないか
・出来た結果だけを示すのではなく、集め方、分類の仕方、データを示して
・ブランドとマーケティングを考えてJIDAとしてどう表現すべきか
・旅ログなどの口コミ情報を活用
・提案先はメディアを使って活動を広めることで、色々な人やアイデアが集まってくるのではないか
〔作業の進め方〕
・勉強会の開催数が7回では足りないのではないか
・点の現場視点の情報はまたまた違ったものかもしてない
・切り口やテーマをデザイナーとしての視点で進める
・作業の仕方がポイントになる。点在する場所を切り口、テーマ設定、観光したいキーワード
・認知度の高いブランディング・プロデューサーから方法を学ぶ
・共通認識を持つのにデータベースは必要である
・1.DataBase→2.MultiModel
・商工会議所/エイミックなど他でも同じような論議は繰り広げられているので関係者を呼んで意見を聞く
・大きなところから始めているのでポイントを絞った方がいいのではないか
・事前勉強会は2回必要と思ったが敢えて1回にして先ずは自ら出向いて体験・発見・楽しんで見る事にした
・データベース化はその後でもいいのではないか
・場所やターゲットで分けて考えてみてはどうか

 

更新日:2016.07.05 (火) 18:53 - (JST)]
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